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zoom RSS 明石砂浜陥没事件、何故無罪?

<<   作成日時 : 2006/07/08 14:02   >>

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兵庫県明石市の大蔵海岸で、2001年12月に人工砂浜が陥没し、4歳の少女が生き埋めになり、5ヵ月後に死亡した事故にて、業務上過失致死罪に問われていた国交省と同市の職員の計4人に対する判決が7日に神戸地裁で出されました。

検察側は、両者に安全管理義務があるとしたうえで、砂浜の陥没が連続発生していたことを理由に、「砂浜一帯が危険であると予見できた」とし、「事故の可能性を認識していながら適切な対策を取らなかった」と不作為責任を主張。

一方、国交省側は、罪が成立するには、「漠然とした予見ができるというだけでは不十分で、差し迫った事態の予見が必要」とし、市側も、「砂層内に空洞が生じていることに対する予見可能性が必要」として、無罪を主張しつつ、「安全管理責任はなかった」とまで主張。

判決では、4人の安全管理の職責について「職務遂行上の実態からして安全管理責任を負っていた」と指摘し、「事故の発生を未然に防止すべき業務上の注意義務を負っていた」として、国と市の安全管理義務は認定したものの、「検察官の砂浜全部の危険性について予見可能性があるとする主張は妥当ではない」とも説明された模様。

そして、「大規模な空洞が砂層中に発生しているのに、地表に異常が見られないという現象は、土木工学上よく知られた一般的な現象とは認められない」として、「陥没がどこで起こるか分からなかったのだから、砂浜全体か一定の範囲で立ち入り禁止にすべきだった」という検察側の主張を退け、4人全員に無罪(求刑・禁固1年)が言い渡されたようです。

裁判長は、判決を下した後、「当裁判所の所感」として「本件の結果はあまりに重大で悲惨。被害者や父親には何の落ち度もない」、「(死亡した女児の)父親は深刻な精神的苦痛を受けており、深い同情を禁じ得ない」などと、被害者への配慮も忘れていなかったようではありますが、その一方で、「事故後の知見をもとに被告らを非難するのはたやすいが、当時の状況や工学的知見などを軽くみて予見可能性を緩やかに認めるのは構成要件を不当に拡大し、適正でない」と、判決理由を補足しつつ、「二度と悲惨で痛ましい事故が起きないよう万全の措置を関係者に望む」と、再発防止へ期待を寄せた・・・とのこと。


裁判を終えた後、少女の父親は、「(娘に)報告のしようがないというか、結局、誰も責任がないという判決と同じですから」「(娘は)何のために死んだのか。どういうふうに(娘に)言ったらいいかわからない」といった感想を述べられていたそうです。


この事件、私も覚えていますが・・・。
まず、少女が生き埋めになるよりも前の段階でも、砂浜が陥没するという出来事は発生していて、それ自体がニュースになっていたと思います。

そして、しばらくして、この事件が起きてしまった訳ですが、最初に陥没が起きた時点で、その原因は何なのかについて、しっかり調査をすべきだったのではないでしょうか?

もしも、調査を行っていたのであれば、原因が判明するまでは、立ち入り禁止にすべきだったのでは?
事件が起きたのは12月ということで、真冬だった訳だから、海水浴客で賑わうような時期でもないし、思い切って立ち入り禁止にしておいてもよかったのではないかと思うのですけどね。

結局、陥没原因が分からないままの状態で開放していたから、こういう悲惨な事件が起きてしまうことに・・・。

ましてや、この砂浜は人工のもの・・・。それなのに、こういう事件が起きても、関係者は無罪???
(民事の方では、国と市が8800万の賠償金を遺族に支払うということで示談が成立しているようですが。)

公園や遊園地などで事故が起きたら、必ず誰か(どこか)が責任を取ることになると思います。
それと同じことだと思うのですけどね。


事件後、この大蔵海岸は閉鎖され、その後2005年1月までかけて、国が安全対策工事を実施していたそうです。
その間、ひっきりなしで工事が継続されていたかどうかは知りませんが、いずれにしても、これだけ長期に渡って対策工事を実施しなければならなかったということは、言い換えれば、当初は欠陥があったということにもなるのでは?

海岸は、去年の9月に一般開放されたそうで、今夏には5年振りに海水浴場としても開放されたみたいですが・・・。何も起こらないことを祈ります。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
おばんです。
「予見性」に固執した感はありますね。

>大規模な空洞が砂層中に発生しているのに、
>地表に異常が見られないという現象は
>〜一般的な現象とは認められない

おいら、道路管理に携わった事があるんですが、
海際の道路が、路面からいくら補修をしても陥没をするので、
潜水夫を使って調べたら、海岸擁壁の下から潮の動きで浸食されていた、
なんてこともありますし、埋設管(上下水道など)の破損の発見遅れで
舗装が陥没した、なんて経験、何度もありました。
もう10年以上前の話です…。

そりゃ一般的現象ではないですよ。異常現象ですからね。
一般的な現象ってのは、何も起きてないのが一般ですからね。

ただ、道路と違って、海岸の巡回などは毎日やってないでしょうから、
道路と比べると非日常的であることは否めないかもしれません。

…民事で先に和解がすんでいる、ってのも刑事罰への影響があったのかも。

…あくまで私感ですが…。長々とすみません。
いなちゃん
URL
2006/07/08 22:32
いなちゃんさん、こんばんは!

なかなか難しい問題であることは、素人なりにも一応は理解しているというか、感じている部分はあるのですが・・。
とにかく、少女が生き埋めになるよりも前にも陥没が起きていたのも事実であり、そこで真剣に原因を調査する。調査に時間(期間)がかかるようならば、冬場だけでも立入禁止にする、というような対処の仕方があったのではないかと思う次第です。
実際は、事件が起きてから調査が本格的に進んだような雰囲気もありましたし、少女が亡くなったのと同じくらいの時期(5月頃)に、ようやく原因が判明していたような記憶もあり・・・。

また、先般の裁判でも、国は市に、市は国に責任をなすりつけ合っていたようでもあり、おかしな話だなぁ〜と思いながらニュース見てました。
遊猿
2006/07/09 03:35

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